ダイバーシティ&インクルージョン

 当社グループは、ダイバーシティ&インクルージョンを推進しています。社員一人ひとりのバックグラウンドの違い、多様な考え方や価値観を理解し認めたうえで、お互いを尊重し合い、一体感を醸成することによって、変化に対応していくことが重要であると考えています。
「女性活躍推進」「ワークライフ・バランス」「コミュニケーションの活性化」「柔軟な働き方」等をそれぞれ推進していくことで、社員それぞれの個性を活かしてその能力を最大限に発揮できる、働き甲斐のある職場の実現に向けて取り組んでいます。

■ダイバーシティへの理解促進

意識啓発

 ダイバーシティへの理解促進を目的に、外部講師による各種セミナーを開催しています。
 また、社内イントラネットでの「ダイバーシティ通信」の配信にて、ダイバーシティに関する取り組み状況やセミナー開催の案内等、積極的に情報発信を行い、社員の意識啓発に取り組んでいます。

研修名

内容

アンガーマネジメント・セミナー

自分の心の在り方を適切かつ客観的にとらえて、他者との円滑な関係づくりを促進する手法を学ぶ

オリンピアン(水泳)講演会

心と身体の両面から自分と周囲によい影響を与える自分マネジメントの方法や現役時代から引退後のキャリアを通して得た女性活躍について学ぶ

タイムマネジメント・セミナー

コロナ禍により変化した新しい働き方(時差出勤、在宅勤務、サテライトオフィス等)と、ワークライフ・バランスも意識したより効率的な業務の進め方や意識の持ち方を学ぶ

アサーティブコミュニケーション・

セミナー

円滑なコミュニケーションを図るために、相手も尊重した上で、誠実に、率直に、対等に、自分の要望や意見を相手に伝えるコミュニケーションの方法論を学ぶ

パラリンピアン(陸上)講演会

ハンディキャップを抱えながら努力する障がい者スポーツ選手からの生の声を聴き、障がい者や多様性の理解を深める

 

 

 

 

 

 

 

 

パラリンピアン講演会

■女性活躍推進

女性活躍推進法に基づく行動計画

 当社は女性が活躍できる雇用環境の整備を行うため、次の行動計画を策定しています。

職系転換制度

 働き甲斐のある会社風土の醸成のため、ライフサイクルに合わせた柔軟な働き方を可能とする制度を設け、社員がより働きやすい環境を整えています。

女性活躍推進研修

 女性のキャリア開発につながる研修や女性の活躍を推進する取り組みを行っています。

研修名

内容

社内ロールモデル座談会

管理職として活躍する女性社員の経験談等を聞いてキャリアイメージを抱くことにより、上位職を目指すよう動機づける

キャリア茶話会

女性社員ロールモデルへのインタビューを通して、気づいた点、感じた点などを共有し、同じ立場の女性社員同士と対話をすることで、さらなる気付きを得る機会を提供する

ワークエンゲージメントプログラム

自社への理解を深め、個人のウェルビーイングと自らの仕事のつながりを考え、“自分らしく”“活き活き”と働き続けるためのキャリアイメージを持たせる

■働き方改革、ワーク・ライフ・バランスの推進

 当社では、以下の取り組み・制度を通じて、働き方改革、ワーク・ライフ・バランスの推進を図っています。

柔軟な働き方の推進

 「ワーク・ライフ・バランスの推進」と「業務生産性の向上」のため、場所・時間にとらわれない柔軟な働き方を推進しており、当社では5パターンの弾力的な時差出勤制度、全社員を対象にテレワーク制度を導入しています。在宅勤務のみならず、サテライトオフィスも設けることで、社員が個々人の状況に応じて最適な環境で勤務できるように努めています。

 テレワークの恒常化に伴い、社員にテレワークに関するアンケートを実施し現状と課題の把握につとめ、テレワーク活用の好事例の共有に向け全社員へ発信する等、業務の効率化やコミュニケーションの活性化に努めています。今後もさらに働きやすい環境や柔軟な働き方を推進していきます。

男性社員の育児休業取得の促進

 男性社員が育児休業を取得しやすい職場風土づくりに向け、子供が生まれた社員一人ひとりと面談し、両立支援制度の概要や利用方法についてまとめたリーフレットを配布する等、育児休業の取得を促進する取り組みを進めています。当社グループは男性社員の育児参画を応援しています。

育児休業から復職した社員向け研修及び座談会

 

 仕事と育児を両立しながら活躍する意識の向上や、復職後の働き方、家事や育児に関する知識等を学ぶために、育児休業から復職した女性社員を対象とした「育児休業復職者向け研修」や、ワーキングマザー同士の情報交換の場として座談会も開催しています。研修や座談会では、経験豊富な講師を招き、アドバイスを受ける時間を設ける等、社員の不安や悩みの軽減・解消にも努めています。

介護セミナー

 介護に関する基礎知識や介護保険制度の理解、介護を行うにあたっての心構えや悩み事の共有について、当社グループ社員を対象とした「認知症セミナー」「介護座談会」を外部講師により開催しています。さらに、講師による無料相談窓口を設け、介護に関する悩みや相談に応じる体制を整えています。
 また、仕事と介護の両立に必要なポイントをまとめた「仕事と介護の両立支援」に関するeラーニング講座を開設し、介護負担をかかえる社員に対して理解を深める機会を提供しています。
こうしたセミナーや講座等を通して、職場全体で介護に対する理解を深め、社員同士がお互いに支え合う職場風土の醸成を目指しています。
 

仕事×介護両立ハンドブック配布

 介護の基礎知識や、仕事と介護を両立するための方法、介護に直面した際の初動についてわかりやすく解説したハンドブックを作成し社員へ配布しています。

両立支援制度概要一覧

制度・施策 制度概要
出産/育児 産前休務 本人の申請により、予定日の6週間前(双子以上の場合は14週間前)から実際の出産日まで休業可能
産後休務 出産の翌日~8週間後まで原則として勤務を禁止する
育児休業 原則として生後~満1歳に達するまで休業可能(原則として2回まで)
パパ・ママ
育休プラス
両親ともに育児休業を取得する場合で一定の要件を満たす場合は、子が1歳2カ月に達する日までの間で、出産日・産後休業・育児休業期間を合計して1年以内の育児休業取得可能
育児休務 生後~満1歳まで、1日2回を原則として各30分、育児のための時間を確保
育児短時間
勤務
出生日から小学校4学年の始期に達するまで、所定労働時間を最短6時間まで短縮可能
子の看護休暇 小学校就学の始期に達するまでの子1人につき年5日、子2人以上の場合は年10日まで取得可能
配偶者出産時特別休暇 配偶者の出産に伴う入退院の付き添い等を行う男性社員が取得可能(3日以内)
介護 介護休業 要介護状態にある家族を介護する場合に、対象家族一人につき原則として通算93日間取得可能
介護短時間
勤務
対象家族1人につき3年の範囲内に2回を限定として、所定労働時間を最短6時間まで短縮可能
介護に係る
特別休暇
介護休業とは別に、介護等の為に取得できる休暇。対象となる家族1人につき年5日以内取得可能

プラチナくるみんの認定

 当社は次世代を担う子供の育成支援に積極的に取り組んでおり、「次世代育成支援対策推進法」に基づき、「子育てサポート」についてより高い水準で取り組んでいる企業として、2020年12月16日付で厚生労働大臣認定の「プラチナくるみん」認定を取得いたしました。

 当社はこれからも全ての社員の子育てと仕事の両立支援に積極的に取り組み、「活力に満ち、働き甲斐のある会社風土の醸成」に努めていきます。

社員とともに

■コミュニケーション活性化に向けた取り組み

社内教育機関「虎子屋」設立…知見伝承、女性活躍推進、シニア活躍

 当社グループがこれまでの歴史の中で培ってきた知見・ノウハウの伝承、世代間を越えた社員のコミュニケーションの場の提供という観点から、2017年10月に社内教育機関として「虎子屋*」を立ち上げ、経験豊富なベテラン社員が講師となり、座学ではなく受講者参加型の講義とすることで、職場、職系、年代を越えたコミュニケーションを図っています。
(*「虎子屋」は本社所在地の虎ノ門と寺子屋をかけており、社員による投票形式で命名しました。)

 

 2020年度は子育て経験のある女性社員3名から自身の経験をもとに会社での働き方や仕事と育児の両立のノウハウを学ぶ「子育て中の働き方」、2021年度は育児休業を取得した3名の男性社員の経験談も含めて男性社員の育児休業について学ぶ「イクメン座談会」、生命保険会社から当社グループ会社に出向している社員による「生命保険会社とリース会社とのコラボレーションの方向性」等、テーマもバラエティに富んだ内容で展開しています。

関西虎子屋の様子
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関西虎子屋の様子
虎子屋の様子
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虎子屋の様子

■社員の健康管理について

基本的な考え方

 当社は社員が健康で安全に働ける職場環境を整えることが、社員の活力向上や生産性の向上などの組織の活性化につながるものと考えております。

 この考えのもと、労働安全衛生法に基づく「衛生委員会」を毎月1回開催し、社員の安全衛生と健康の保持促進を図るとともに、職場環境の向上や社員の健康維持・改善に努めています。

社員の健康・安全

 社員に対し年に1回、健康診断を実施しています。また海外駐在員およびその帯同家族については、駐在先毎に必要な予防接種を行い、駐在先の衛生状態や医療水準に応じて駐在先または日本で、年に1回から2回の健康診断を実施しています。
 また社員のゆとりや豊かさを実現し、快適で安全な働きやすい環境の確保のため心の健康が重要であることから、心の健康づくりに取り組むことを基本方針として年に一度ストレスチェックを行っています。

有給休暇取得促進と長時間労働の抑制について

 「ワークライフ・バランス、社員の豊かな時間の創出」を目的として、2017年度より「有給休暇取得キャンペーン」を実施し、全社員平均で有給休暇取得率70%を達成することを目指しています。2019年10月には社員の豊かな時間の創出を更に発展させ、アニバーサリー休暇制度(特別休暇)を制定しました。
 また毎週水曜日を「ノー残業デー」と設定し、7月と8月は毎週水曜日の「ノー残業デー」と併せて、部室店毎に、毎月2日間「夏期ノー残業デー」を設定しています。
 

障がい者雇用について

 当社では障がい者雇用を行っています。障がいの内容や本人の職務希望を考慮したうえで、入社後の配属先や担当業務を決定しています。障がい者の社会進出の機会を創出する社会的意義に鑑み、今後も継続して採用を行っていきます。