当社グループは、お客様の経営課題解決に資する価値あるサービス・ソリューションの提供を通じ、お客様とともに社会課題の解決に努めることで、持続的な社会の実現を目指してまいります。

脱炭素社会実現への貢献

大型風力発電設備のリース

 大和ハウスグループの大和エネルギー株式会社さまは、「風・太陽・水」の再生可能エネルギーの活用を基軸として脱炭素社会への実現に向けて、省エネルギー・再生可能エネルギーの導入等の事業を推進しています。
 大和エネルギーさまが運営されている大規模風力発電施設「DREAM Wind 愛媛西予」の設備について、当社は再生可能エネルギーの普及のため、これまで蓄積した同分野における知見とノウハウを活かした最適な導入スキームを提案し、ご採用いただいています。

ゼロ・エミッションの冷凍・冷蔵トレーラーの普及

 当社と丸紅株式会社さまが共同で出資する、米国冷凍・冷蔵トレーラーリース・レンタル事業会社のPLM Fleet, LLC(以下、「PLM社」)を通じて、太陽光発電パネル/充電器/冷凍・冷蔵ユニットを備えたゼロ・エミッション※の冷凍・冷蔵トレーラーの納入を開始しています。
 PLM社のゼロ・エミッションの冷凍・冷蔵トレーラーに使用されているユニットは、低電圧での稼働により作業員の感電リスクを抑え、安全性を高めており、またエネルギー効率の向上により長時間連続稼働を可能にしています。
 当社グループは先進的な技術を持つ製品を積極的に取り扱うことで、環境に配慮した事業を展開してまいります。
 

※ゼロエミッション:稼働時に二酸化炭素や窒素酸化物等の排出ガスを出さないこと。

環境負荷が少ない流れ込み式水力発電への参画

 JNC株式会社グループさまが熊本県菊池郡大津町で運営する水力発電所(白川発電所)にて使用する水力発電設備について、当社は従量課金型のリースを通じて、当該発電事業の売電収入に応じたプロジェクト投資型リースを実行しました。
 白川発電所は1914年に操業を開始し、2020年に大規模改修を実施した、発電能力9,500kW(一般家庭約13,900戸分の年間発電量)を有する水力発電所です。水力発電は二酸化炭素排出量が少ない上、ここは河川水からごみを取り除いた後に、水路を通して水槽へ導き、水圧鉄管内を落下させることで水車を回して発電する「流れ込み式」仕組みのため、大規模なダムを必要とせず環境負荷が低いのも特徴です。
 気候変動や資源・エネルギー問題対応の重要性がより一層高まるなか、当社グループはお客様と共に事業活動を通して脱炭素社会の実現に貢献することで、持続可能な社会の実現を目指してまいります。

健康で豊かな生活への貢献

地域の安全と医療を支える電力設備パトロール・ドクターヘリのリース

 東北電力グループの一員である東北エアサービス株式会社さまは、ヘリコプターによる送電線の巡視・点検や物資の輸送、防災ヘリ・ドクターヘリの運航・整備等を手掛けており、ヘリコプター運航に関わる確かな経験とノウハウにより人々の生活を支えています。
 東北エアサービスさまが、電力設備パトロール及びドクターヘリとして「川崎式BK117C-2型ヘリコプター」を導入されるにあたり、当社のリースをご活用いただいています。

入居者の見守りや介護者の負担軽減のためのサービス提供

 当社は国内大手の医療・介護用ベッドの製造・販売会社であるパラマウントベッド株式会社さまと共同で、見守り支援システム「眠りSCAN」を保守等のサービスを含めて安心してご利用いただけるレンタルサービスを提供しています。
 「眠りSCAN」は、利用者の呼吸数や心拍数、睡眠状態、覚醒、起き上がり、離床動作などを遠隔でもリアルタイムで把握することができるシート状のセンサーであり、医療・高齢者施設などにおいて、夜間の見守りや生活状態の把握等に利用することができ、利用者の安全性向上を図るとともに介護者の負担軽減、施設の省人化のために活用されています。

生活を支える社会基盤づくりへの貢献

連節バスのリースを通じ、地域社会の発展へ貢献

 東京の臨海地域は住宅地のみならず、ビジネス・観光面でも魅力的な施設や資源が集積しており、今後も更なる発展が見込まれるエリアです。東京都は、臨海地域における交通需要の増加に速やかに対応し、地域の発展を支える新しい公共交通機関として、都心と臨海地域とを結ぶBRT(Bus Rapid Transit:バス高速輸送システム)を計画し、「東京BRT」として運行※1を開始されています。

 現在、運行は京成バス株式会社さまが担当し、運行で使用される連節バスは、従来のバスの1.5倍の輸送力を持ち、環境負荷物質の排出を低減したハイブリッド車両であり、当社は環境省の補助事業を活用したリース導入スキームを提案し、ご採用いただいています。

 

※1  2020年10月1日プレ運行(一次)開始。

循環型経済の牽引

森林との共生による地域活性化と循環型社会実現への取り組み

 宮城県⼤崎市で始まった「VESTAプロジェクト」は、身近にある森林資源を地域全体として共有し、樹木を建材や家具製作の利用だけでなく、余すことなく活用するカスケード利用(木材の副産物利用、残材利用)により、持続可能な森づくりやエネルギーの地産地消、中⼭間地域の地域活性化を目指す新たな循環型社会構築への取り組みです。
 これまで捨てられてきた⽊質系の副産物や林地残材をチップ化し、コージェネレーションシステムを使って電気と熱を同時に作り出し、その電気と熱エネルギーは敷地内に新たに作られた地元材を使用した板倉造りのエコ住宅群「サスティナヴィレッジ鳴⼦」の生活に利用されます。
 同プロジェクトは、観光、環境教育、アウトドア事業等の取り組みも行い、森林資源を根幹に据えて地域全体での共生を目指しています。
 当社は木材チップ製造設備及びボイラー設備のリースを通じて、「VESTAプロジェクト」が目指す持続可能な循環型社会の実現をサポートしています。